まず最初に一番良いスピーカーなど、世の中に存在しません。タイトルにKing of ~なんて付けちゃいましたけどね(笑)しかし昨日、JBLのNorthledge研究室を訪れた時に、Sean.B.Oliveというネクタイを裏返しに巻いてたエラい人(JBLのスピーカーの研究、開発のヘッド)がモニタースピーカーについて非常に面白い事を教えてくれました。

 ”M-Audioは全くフラットじゃない。絶対にすすめられないよ”-これには正直驚きました。コストパフォーマンスを考えた時に、私も気に入っていたスピーカーであったからです。Sean曰く、スピーカーのSpecificationにあるチャートの表はほとんど意味をなさないそうです。なぜかというと、メーカーによって基準が全く違うからで、距離も使用するマイクも、角度も、音源も、気温も、湿気も違うからです。それをチャートに示していないということは、最もフラットな状態をチャートに記しているとSean殿。そのため、本来、最低3本のグラフでそれぞれの角度と距離を記したチャートであるべきだそうです。

 "JBL monitor is the best reference speaker for Monitoring "と豪語してましたが、まぁそれは当然でしょうね(笑)だから、あえてこんな質問をしてみました。"どこの会社が最も手強い競争相手か?"と。その答えは予想通りでしたが、やはりGenelecとMackieでした。”しかしJBLに比べ、大音量でのモニター時、ジェネレックはギャップがある”と熱弁してましたが、それは置いといて、やはり、この2つのスピーカーは現在のスタジオ標準機になりつつあるようです。

 しかし、価格が高いのも事実です。Soundhouseで確認してましたが、同じ出力の他社のもと比較するとGenelecで5倍近い値段がします。Mackie も他に比べて、高めですね。ただ、2つのスピーカーに共通する独特のタイトな音の印象があります。

 ちなみに私はEventのTRを使っております。部屋の状況とその当時の予算を考えるとベストでしたからね。Eventは現在TR,PS,20/20BUSがメイン機で、PSはかなりフラットな印象があります。が、、TRはかなり75Hzあたりがモワモワして、部屋をパッチしたけどまるで効果がありませんでした。

 私がもっとも好きなモニターはKRKのVシリーズですね。音がとりやすく、値段も素敵です。

 もちろんモニタースピーカは人によって好みが違いますし、実際に自分の部屋で使ってみたいと、どうなるかはわかりません。一番大事な事は、自分のモニターに慣れるということです。モニターのクセを知っていれば、そのクセを考慮した上でミックスできますからね。だから、ミックスダウンをした後は車のスピーカー、ラジカセ、ipodといろんな状況を作って試すことをおすすめします。

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