前回少し語ったコンデンサーマイクについてちょっとだけ深く話したいと思います。音楽に興味があり、実際に活動されている方は知っていると思いますが、コンデンサーマイクを使うには電源が必要です。48Vのファンタム電源と呼ばれる特別な電源ですが、大抵のミキサーにはファンタム電源はあります。この電源は

理由1.コンデンサーマイク内にあるキャパシター(蓄電機)をチャージするため
理由2.コンデンサーマイクがキャプチャーした音を増幅するアンプを使用するため

に必要であり、電源を入れるまでコンデンサーマイクは使えません。また理由2のおかげで、プリアンプで増幅する段階で、ダイナミックマイクよりも少ない増幅量で理想の音圧を得る事ができます。そのため、コンデンサーマイクはノイズが少ないというわけです。

コンデンサーマイクの特徴は、とにかく音がクリアといういこと。高音が特にきれいと言えばイメージを持ちやすいのではないでしょうか。そのため、クラシックやアコースティックギターなどの生音やスタジオでボーカルを録るときに必ずと言っていいほど使用されます。しかしお値段はダイナミックよりもはります。有名なものはShure(シュアー) SM81、AKG(エーケージー) 414、Neumann(ノイマン) U87, M50, KM184などで、一番安くて4万、Neumann U87などは30万を超えます。皆さんが聞いている音楽の多くのボーカルはU87で録音されているのですけどね。それほど有名で、何でも使える便利なマイクでもあります。

しかしながら、せっかくそのようなマイクと出会ったとしても使い方が分からなければただの置物。ましてや壊したくなどはありません。そこで正しいマイクの使い方を。まず、マイクが必ずマイクパネルやミキサーに繋がっていることを確認してください。そして、フェーダーが完全に下まで下がっていること、Gainが完全に下がってることも確認してください。で、ファンタム電源を入れます。どこにあるかはミキサーによって違いますが、48Vと書いているボタンを探してください。そしてフェーダーをU(Unityの略です)もしくは0まであげ、ゲインをメータを見ながら調節します。実際にやってみたら非常に簡単なのですが、知っていると知らないでは大違い。とは言っても日常生活の何の役に立ちませんけどね(笑)マイクを片付ける時は全く逆の手順です。

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